"
なぜ事件から5年以上が過ぎた今、この「秘話」が公開されたのだろうか?しかもメディアのスクープではなく、官僚の発言という形で。中国社会にこれほど大きな影響を与えた事件について、どこのメディアも取材しなかったのだろうか?この「真相」はむしろ中国共産党にとって望ましいもので、情報を検閲する必要はなかったはずではないか?
今年1月、中国共産党中央委員会の雑誌『求是』に「我が国の社会現段階における道徳状況を正確に認識しよう」という論文が掲載された。中国社会は「道徳崩壊」していないと主張する内容だ。記事を受け、他の官制メディアにも「道徳崩壊」否定論が掲載されるなど、ちょっとしたキャンペーンが貼られている。その直後に突然、登場した彭宇事件の「真相」。あまりにも出来すぎのタイミングだ。
「彭宇事件はネットとマスコミを使った捏造事件だった」と捏造するための記事ではないか。などとうがった見方をしてしまうのは私一人ではない。ツイッターやネット掲示板を見ると、同様の感想を持つ中国ネット民も少なくないようだ。いや、こんな風に根拠がない疑念を書く行為こそ、事実の捏造というものだろうか?
かくして彭宇事件と「道徳崩壊」をめぐる捏造の連鎖は無限に続くのであった。
"— 中国「道徳崩壊」の象徴、彭宇事件の意外な「真相」=捏造の連鎖は続くよどこまでも : 中国・新興国・海外ニュース&コラム | KINBRICKS NOW(キンブリックス・ナウ)