この手帳が便利なのは新暦と旧暦を並列して書いてあることである。嫁さんが沖縄県民の友達に、この「沖縄手帳」の話をすると、私も持っていますという回答が帰ってきた。沖縄から遠く東京で働いていても、旧暦のことは忘れない。そう考えてみると、鶴見区「沖縄タウン」で居住する沖縄の人々もこうした手帳を持っているものと類推できる。実際、この「沖縄タウン」でも「沖縄手帳」を販売している。どれだけの本土で働く沖縄県民が旧暦を意識しているか分からないものの、決して少なくない沖縄県民が旧暦と新暦の使い分けをしているのだろう。
例えば今年のお正月は、旧暦であれば1月23日であり、その時に遠く離れている中国にいる親族や友人にに、「過年好」「春節哀楽」ということをメールか電話で伝えるものと想像できる。
沖縄もそうした旧暦文化圏である。農家であった父が言うには、新暦の暦は不便だったという。旧暦は農作業をするには便利だったと回想する。あまり知られていないが明治政府成立後の新暦に反対した一揆もあったと聞く。
いまや日本本土はほとんどが新暦であり、特段新暦で不便は感じないものの、中国、韓国その他の国々には旧暦が現存として生きている。「沖縄手帳」が販売されている背景にはそうしたことがあるのだろう。嫁さんがこの「沖縄手帳」を見た時には、「これは便利だわ」と呟いた。
例えば、旧暦で何か行事があれば、「その日、飲み会は無理だわ。親戚が集まるからな」という会話もあり、その際に「沖縄手帳」が威力を発揮する。
この「沖縄手帳」は18年間発行し続けている。発行先は、身も蓋もないが、「沖縄手帳社」で、価格は880円。そしてスマートフォン版もあるという。