"もちろんブータンにはブータンの事情があるだろう。大国に挟まれた小さな山国を分裂させないための政策がすべて悪いとはいえないが、わずか60万の国が10万人以上の難民を出すことは明らかに異常である。一種の民族浄化だと主張する人もいるほどだ。
 ブータンの難民問題は、一般的にはあまり知られていないとはいえ、南アジアに興味を持つ者ならまず知らない人はいないだろう。ネットで検索すればぞくぞくと記事は出てくる。ただ、実はブータンなどまったく無関心なマスコミが「幸福な国」という売り文句を垂れ流すだけだから、ますますわかりにくくなるのだ。
 民族衣装を強制的に着用させるなど、私はぜんぜん幸福になるとは思わないし、日本だったら大問題になると私は思う。なのにブータンでそういうことがあっても「幸福な国」であることを疑いもせず(あるいは故意に無視して)マスコミは報道する。ネットもiPadも使いこなすブータン人が、みんな本当に喜んでゴを着ているわけないだろう。ジーンズのほうがかっこいいと思っている若者がいるに決まっている。"

2011-12-13 - 旅行人編集長のーと